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COLUMN
連載

あおぞらを駆ける

真っ当な先輩

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多摩川時代の話だからもう35年ほど前になる
当時は
寮の先輩の部屋に集合させられ説教が珍しくなかった
ただ真っ当な先輩が一人いた
「説教なんて必要ない
 いつまでもそんなことをやっていれば後輩も同じことをする
 どこかで切らないといけない」
その先輩は
黙って後輩の教育係になっていた
たとえば
寮の廊下やグラウンドにゴミが落ちていれば黙って拾い
玄関の靴が乱れていたら自ら直す
また
後輩は練習が終わった後
寮に戻り先輩の使用したスパイクを磨く仕事があったが
「自分のスパイクぐらい自分で磨け!」とこれも廃止
そして挨拶
知らない来客者でもグラウンドですれ違えば
両足を揃えて丁寧に挨拶をしていた
それを見た後輩たちは
自然と挨拶ができるようになり
先輩にゴミを拾わせてはいけないと自分から拾うようになったし
意識しているのか
ゴミを落すことも少なくなったように思えた
「ゴミを拾え!」と言っておきながら
目についたゴミを知らんぷりで素通りしたら
先輩も後輩を責める資格はない
やはり何事においても先輩が手本を見せるべきなのかもしれない