GIANTSニュース
2007.06.08
「おやG V9シリーズ」黒江さんが闘魂トーク



巨人軍OB選手が当時のエピソードを披露するトークショー「集え!ジャイアンツおやG!!」。8日からは「栄光のV9シリーズ」に合わせ、4日連続でV9戦士が登場します。先頭バッターは、“突貫小僧”黒江透修さん(68)が、東京ドーム22番ゲート前の「ステージG-KING」に登場、9連覇時代の思い出を語りました。
鹿児島高校、杵島炭鉱、日炭高松、立正佼成会を経て64年に巨人軍に入団した黒江さんは、170センチに満たない小柄な体ながらガッツあふれるプレーで、68年には遊撃手でベストナインに選ばれました。現役11年間で1135試合、3478打数923安打の2割6分5厘、57本塁打、371打点。75~78年に守備・走塁コーチなどを務めたほか、中日、西武などのコーチも歴任しました。
社会人時代、都市対抗戦で8打席連続安打を記録、「(当時のレギュラーで、現役後半を迎えた)広岡さんに、今なら勝てる」と巨人への入団を決めた黒江さんでしたが、やはりプロのレベルは高かったそうです。「速球とカーブだけなのに、なぜ打てないのだろう」と思っていた当時国鉄のエース・金田正一さんのカーブの切れに仰天しました。
小さい体、そして子供のころ自宅の精米所でけがをしたこともあって、小さかった手で、入団数年でレギュラーを獲得できたのは、「闘争心」でした。ある試合で三塁走者だった黒江さんは、スクイズでアウトを防ごうと、“とび蹴り”で本塁突入、相手捕手はひっくり返ってしまいました。翌日、相手投手からは死球を食らいましたが、川上監督からは「今のジャイアンツにはファイトがない。黒江を見習え」とほめられたそうです。黒江さんはボールから逃げることがなく、次打者の王選手に「死球でも塁に出るから頼む」と伝えて実際に死球を受けて出塁し、王選手の逆転ホームランを導いたこともあったそうです。
また黒江さんは勝負強く、日本シリーズでは同点弾、サヨナラ弾など、7本のホームランを放っています。
会場をわかしたのは、“隣り”を守っていた長嶋選手のエピソードの数々。長嶋選手は、ゴロはショートの前まで捕りに来ましたが、フライは「クロちゃん頼む」。阪神戦で小雨の中、二死満塁で田淵選手が高々と“サードフライ”を打ち上げた時、黒江さんは「落としたら3点だ」と必死で捕球すると「やっぱりクロちゃんはフライ捕るのがうまいなあ」と言われたそうです。
宿舎では長嶋、土井選手と3人部屋になることが多く、夜中、寝ていると自分の顔の真上で、長嶋選手が素振りをしていたそうです。試合で打てなかった時には「土井、ふすま外せ。黒江、バット持て」と言われ、長嶋選手が素振りをして、黒江さんは正面に立ってバットの先でボールのコースを示し、土井選手はふすまを床に平行に持ってスイングの軌道の確認に使ったこともあったそうです。
黒江さんが三塁コーチ時代には、ベンチの長嶋監督からのサインを打者、走者に伝えていましたが、ある試合では、一塁走者の柴田選手が盗塁のサインが出たのに3球目まで走らなかった時、ベンチの長嶋監督が思わず「黒江!柴田!」と叫んで両手で走るポーズをとったそうです。相手野手からは「盗塁のサインが出てますよ」と言われ、案の定、次の球で走ってアウトでした。無意識の動きだったようで長嶋監督は「サインが見破られたようだ」と言っていたそうです。いかにも大らかな長嶋さんらしいエピソードの数々に、会場のお客さんも大満足していました。
最後に黒江さんは、「ジャイアンツはいい補強ができ、いい投手も出てきました。今年は勝つと思います。勝たなければいけない」と、後輩にげきを飛ばし、会場から拍手が上がっていました。
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「集え!ジャイアンツおやG!!」11日は「七色の変化球」中村稔さんと、V9戦士が連日登場します。また、19日の橋本清さん、24日の石毛博史さんの「勝利の方程式コンビ」への参加者を募集しています。