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2010年12月

その他

2010.12.21

「球団職員の365日」 (3)広報部 金森貴広部員

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     出来上がった雑誌を手に取材時を振り返る金森部員

 プレスリリースや公式ホームページを通じて、球団に関する様々な情報を発信したり、選手の取材スケジュールを調整したりと、球団の窓口となって幅広い活動をしているのが広報部です。

 2009年に部員となった私は、今季は一軍に帯同して、選手の取材に立ち会ったり、先発投手や長打を放った選手のコメントを聞き取って、メディア向けに配信したりする仕事を担当しました。常に心がけていたのは、より多くのメディアに選手を取り上げてもらうこと。そしてジャイアンツに関心を持ってもらい、ひとりでも多くの人に球場へ足を運んでもらうようにすることでした。

 開幕が間近に迫った3月、女性誌「FRaU(フラウ)」の編集部から、小笠原道大選手へのグラビア撮影とインタビュー取材の依頼を受けました。担当編集者は女性でしたが、大の巨人ファンだそうで「東京ドームで見る野球の面白さを読者にも伝えたい」と提案してくれました。球団としても、これまで球場に足を運んだことのない人たちにプロ野球の魅力を知ってもらうために、スポーツメディア以外への選手の露出や、女性ファンの拡大が課題になっていたところ、ジャイアンツの中心選手として活躍する小笠原選手が、人気の女性誌に登場すれば、インパクトも大きいはずと考えました。

 ただ、小笠原選手は取材依頼が多く、すべてをこなすのはスケジュール的にも厳しい状態。加えて選手にとっては開幕を前にした大事な調整期間でもあり、オープン戦の合間を縫って取材日程を組めるか不安もありました。しかし、編集者との事前打ち合わせで、「読者には仕事からプライベートまで、本物志向を持つ女性が多い」と聞き、是非ともこの取材を実現させたいと考えました。そこで、試合前の東京ドームで小笠原選手に「野球道を日々、究めようとしている小笠原選手の姿勢は、雑誌のイメージにもぴったりです。是非、受けてもらえませんか」と話すと、「もちろん、やらせてもらいますよ」と二つ返事で快諾してくれました。

 都内のスタジオで行われた取材では、試合中に見せる鋭い視線から「侍」の異名を持つ小笠原選手に、カメラマンから様々な注文が飛びました。慣れない撮影に、最初は照れ笑いを浮かべていましたが、そこはファンから見られることも仕事のプロ野球選手。雰囲気に慣れてくるとモデルさながらの表情や身のこなしを見せ、自身も納得するまで、撮影は続けられました。編集者とのインタビュー取材にも、言葉を一つひとつ選びながら、グラウンドでプレーしている時と同じ、真剣な眼差しで答え、取材時間は当初の予定を超えて、3時間にも及びました。取材を終えた小笠原選手は疲れを見せることなく、「これで1人でもファンが増えればいいね」。後日、焼き上がった数十枚の写真を手に、編集者が東京ドームを訪れると、小笠原選手自ら、どのカットを掲載するか熱心に選んでいました。

 プロ野球選手はグラウンドで“プロのプレー”を披露して、ファンを魅了するのはもちろんですが、小笠原選手の姿を見て、真のプロフェッショナルとは、グラウンド外でも“プロ”の振る舞いを見せてくれるものなのだ、と実感しました。そして球団職員のひとりとして、自分自身が懸け橋となり、こうした選手の気持ちや姿勢を大勢のファンに届けていきたい、そう強く胸に誓いました。

(経理部、前広報部・金森貴広)