愛犬

近所の奥さんが早朝柴犬の散歩をしていた 私も愛犬の散歩をしていることから すれ違うことが多々あった ただ最近 姿を見かけることがなかったが気にすることもなかった たまたま ゴミ収集場を掃除していた奥さんに会った際に 柴犬が亡くなったことを聞いた 病気だったが 16歳ということもあり手術は回避して 自宅で家族とゆっくり過ごしたという 「最後の一年は痩せて無表情になり  大好きだった散歩も行かなくなった  おしっこも部屋の中でするようになり  申し訳なさそうな姿がわびしかった  だけど息をひきとる直前  私を見て微笑んでくれました  この世に生を授かり  両親と別れ  頑張って生き抜き  最後は光って老いて死んでいった  我家に来て幸せだったのかな?  あの微笑みは今でも忘れません」と・・・ その微笑みは奥さんへの感謝だったのかもしれない