選手紹介その7~超ユーティリティープレイヤー伊藤選手とムードメーカー臼井選手

 ジャイアンツジュニアマネジャーの平岡政樹です。今回は、選手紹介第7弾と先週末に行われたロッテジュニアとの練習試合の模様をお届けします。

 先週末は12月2日だけ活動を行いました。2日はロッテ浦和球場でロッテジュニアと練習試合を2試合行いました。結果は0対4、11対2の1勝1敗で、ロッテジュニアとの通算成績は2勝1分け1敗になりました。1試合目はランナーを出せたのですが、3個の併殺を取られてしまい、チャンスを広げることができませんでした。いい当たりではあるのですが、相手の好守に阻まれてしまった形です。やはり相手も選び抜かれた選手だけあって、一筋縄ではいかないですね。2試合目は1試合目とはうって変わって、打線がつながり、2回までに7点を取って圧倒する展開になりました。打線は水物とよく言われますが、1日の中でもかなり変わりますね。  大会の予選リーグ突破には2連勝することが必要なため、打つだけではなく、バントやエンドランなどの采配も徐々に増えてきています。選手達は加藤健監督の采配の意図を早く理解していってほしいです。

 試合後には加藤監督から「大会本番はまっすぐの速いピッチャーが投げてくることが予想できるよね。今日抑えられたピッチャーの感覚を忘れずに、本番でも対応できるようにしていこう」との指導がありました。敗戦も本番に向けての肥やしにしてもらいたいです。

金子コーチのメンタルトレーニングの 授業を真剣に聞く選手たち

 ジャイアンツジュニアの活動では、練習や試合だけではなく、勉強会もしています。今までにジャイアンツアカデミーの金子大志コーチのメンタルトレーニング、種田貴績トレーナーからのスポーツ障害予防やエクササイズの方法などについての勉強会を開きました。  金子コーチからは(1)心技体全てが揃わないと力が発揮できないこと(2)相手やグラウンド状況は変えられないが、今の自分は変えられる。自分の考え方は唯一コントロールできること――などを教わりました。  種田トレーナーからは、現役のプロ野球選手も小学生や中学生時代に無理をして、肘が伸びないことがあることやプロ野球選手になってもケガをしてしまい、引退してしまう選手(私もですが……)がいることを聞き、(1)痛いときは無理をしないこと(2)日々のストレッチの重要性――を学びました。  小学校での勉強は苦手という選手が多々いますが(笑)、どちらの勉強会とも学校の授業より長い1時間程度でしたが、集中して話を聞いていました。ジュニアでの活動だけではなく、これからの野球人生にも生かしてもらいたいです。

 選手紹介第7弾の今回は、背番号5番伊藤望幸(いとう・みさき)選手、背番号10番臼井良太(うすい・りょうた)選手です。

なんでもこなせる伊藤選手

守備でもバットでも貢献します

 伊藤選手は強肩捕手であると同時に、バランスのいい内野守備の評価も高く、ユーティリティープレイヤーとして監督の期待に応えてきました。さらに最近、阿南徹コーチから「ピッチャーできる?」と聞かれ、「できます!」と答えたため、投手もやることに。これがまた、キレのいいストレートを思い切りよく投げ込むのです。“超”ユーティリティープレイヤーに昇格し、加藤監督に起用法をさらに悩ませる結果となりました。大会ではどのポジションでもはつらつとしたプレーをしてほしいです。

ムードメーカーの臼井選手

左腕も右腕も攻略します

 臼井選手は左右どちらのピッチャーを苦にせず打てるバッティングが魅力で、加藤監督、田中大二郎コーチの信頼を得て、ジュニア選手に選ばれました。今まで約1か月半活動をしてきましたが、私の想像を超えるお調子者! 誰かしゃべっているなと感じるとだいたいは臼井選手がいます。そのキャラを生かして、チームのムードメーカーとなりました。大会本番でもキャラとバットでチームを盛り上げることに期待したいです。  また次回をお楽しみに。 (ジャイアンツジュニアマネジャー・平岡政樹=読売巨人軍野球振興部)