教えることって難しい

 エクアドルで3日目。きょうはポルトビエホへ移動し、午後からの指導です。ポルトビエホは、グアヤキルから北西に180キロほど離れたところにある都市で、車で約3時間かかりました。

くるっとスローを教える西村コーチ

 JICAの高島駿輝コーチが教えている子どもたち(11〜15歳)が対象で、「いつも人数は少ない」と高島コーチから聞いていましたが、対象外の大学生や8歳の子どもを含め約20人参加してくれました。予定の時刻より少し遅めのスタート。3日目になると、多少遅れることは予想していました。(笑)  これまで通り体操をした後、キャッチボールをしている姿を見ましたが、3か月ぶりに練習に参加する子や初めて野球をする子が混ざっていました。そこで、一度全員を集めて、簡単に投げられる投げ方を教えました。「トントンくるっ」という掛け声で投げる「くるっとスロー」という投げ方で、ジャイアンツアカデミーでも初めてボールを投げる子に教えています。形の確認ではほとんどの子どもがうまくできていましたが、いざボールを持って投げると苦戦する子どもが多かったです。

教わった投げ方を練習

 最後のバッティング練習では、どの子も楽しそうに打っていました。日本で行われているバッティング指導と違いはあると思いますが、「打った後はしっかり止まろう」ということを伝えて、ティーバッティングからロングティー、そしてフリーバッティングを行いました。守っている子どもたちを見ていると、送球に難ありでしたが、伸びしろはありそうです。

カメラにポーズをとる子どもたち

 教えたことをすぐにできるとは思っていないので、継続することの重要性を練習中に伝えました。ジャイアンツアカデミーのコーチをしていても感じることですが、改めて人に教えることの難しさを実感した一日でした。  11日は土曜日なので、朝から二部制の練習となっています。現地の子どもたちの雰囲気に慣れてきたので、よりよい指導を心がけていきます!

練習終わりに記念撮影