ダバオの野球教室、480球の硬式球も贈呈

 球団と国際協力機構(JICA)ではこれまでも青年海外協力隊員が派遣される国、地域にジャイアンツアカデミーコーチを派遣してきましたが、野球の指導隊員がいない地域に講師を派遣するのは初の試みです。  今回派遣されたのは、北篤(ファン事業部)、木村正太(スコアラー室)、矢貫俊之(広報部)の3人。1月9日に日本を出発した3人は、まず、ダバオ市で11日に開催された「ミンダナオユースベースボールキャンプ2020」に参加しました。

木村コーチの指導を受け笑顔がこぼれる子ども

 午前、午後に分かれて行われた野球教室には、8~13歳の115人と14~18歳の128人がそれぞれ参加し、3人は「投げる」「守る」「打つ」の基本動作をジャイアンツアカデミーのメソッドにのっとって指導しました。  元投手の木村コーチは「体重移動の仕方」「肘の使い方」などポイントを絞って投げ方を指導しました。力任せに投げてきた子どもがほとんどですが、木村コーチが「いいよ!!」「うまいな~!!」と積極的に褒めると、教わった子どもからは自然に笑みがこぼれていました。

北コーチのバッティングに拍手

 北篤コーチは打撃を指導。「どんなに力強いスイングをしても『タイミング』が合わなければボールには当たらないし、前にも飛ばない。『タイミング』はとても大事なんだよ!」と説明し、元プロのスイングを披露しました。  すると、新聞紙で作ったボールは考えられないほど遠くまで飛び、子どもたちからは大きな拍手が送られました。

矢貫コーチに飛びつくようにハイタッチ

 「投げる」「守る」「打つ」の練習の後は、参加した子供たちを4つのチームに分けて、ベースランニング競争。矢貫コーチは、子どもたちがうまく回り込みができた時にちょうどすれ違える位置に立って走ってくる子どもたちを出迎えます。長身の矢貫コーチに飛びつくようにタッチする子どももいました。  投球動作の指導を受けたJohn Reve君(12歳)は「教わったことを意識して普段の練習でも続けていきたい。ジャイアンツの選手になりたいという夢ができました」と話していました。

ボールをプレゼントされて喜ぶ子供たち