選手紹介(1) キーマンの捕手、打撃センス抜群、俊足の3選手

 2020ジャイアンツジュニアの選手16人が確定しました。 今回はそのうち、大鳥源太、野竹凌太、井出結星の3選手を紹介します。 ※16人の氏名は下記リンクをご覧ください。

大鳥、野竹、井出の3選手(左から)

■大鳥源太選手(背番号10)

 非常に身体能力が高く、幅広いポジションを任せられるユーティリティプレーヤーです。メインのポジションは捕手ですが、芳川庸コーチの「ショートやってみ」の一声で内野もこなします。ただ、投手だけは例外。10月3日に行われた江戸川区立上一色中学校との練習試合に登板しましたが、1イニング6失点。お母さんから「もうピッチャーはやらせないでください(笑)」と言われてしまいました。  捕手というリーダーシップが必要なポジションで日々少しずつ成長。自分でタイムをとってマウンドへ行ったり、ポジショニングの指示を出したりするようになりました。このリーダーシップは他のポジションでも役立つことなので、今後キーマンとしてチームを牽引することが期待されています。

捕手のタッチの練習をする大鳥選手

■野竹凌太選手(背番号41)

 ジャイアンツの背番号41といえば中川皓太投手ですが、野竹選手の魅力は、西村健太朗監督らから「天才的」と評される打撃センス。簡単に2ストライクに追い込まれながら決め球をセンターへ弾き返したり、インコースの際どいボールをファウルにしたりと、「凌太の打撃はいじらない方がいい」とスタッフの見方は一致しています。  スタッフと会話する際にまるで友達のような口調で話す野竹選手ですが、ミーティング中はしっかりノートにポイントをメモし、サインもすぐに覚えました。これまでの試合で、1打席目に結果を出すことが多いというデータが出ていますので、大会でも初回の先制打を期待したいところです。

打撃センス抜群の野竹選手

■井出結星選手(背番号65)

 あの松本哲也選手を彷彿させる足の速さとセンターでの守備範囲の広さが最大の魅力です。余り感情を表に出さないタイプですが、試合では初球からどんどん振っていく積極的な一面もあり、そのギャップの大きさにチーム全員がいつも驚かされています。  25日のミーティングで、北之園隆生コーチから「アンサーを徹底しよう」という話があり、そのあと早速返事の声が小さいと指摘されていましたが、素直な性格はスタッフ全員が高く評価しています。この3か月でたくさんのものを吸収し、大会本番で力を発揮してくれることを期待しています。

初球から打ちにいく井出選手

 なお、体調不良により他の選手より遅れて活動に参加していた元砂洋仁郎選手が、本人の健康第一というスタッフの判断により参加を中止することとなりました。最後となった25日にはチーム全員に挨拶をし、記念撮影を行いました。今年の選手選考会には200人近い選手が参加しましたが、大会に出場できるのはわずか16人。選ばれた選手たちは、その重みと責任を痛感しているようでした。スタッフ、選手、保護者全員が「洋仁郎の分まで」という思いを胸に残り2か月間、活動していきます。 (ジャイアンツジュニアマネジャー・金子大志=読売巨人軍野球振興部)

元砂選手と一緒に記念撮影