選手紹介(4) 本格派右腕、つなぐ役割、打の中心、無失策の4選手
今回は、小杉山健、松尾基生、笹崎昌久、中村慈胤の4選手をご紹介します。
■小杉山健選手(背番号2)
キレのあるストレートで高い奪三振率を誇る本格派右腕投手。肩甲骨と肩関節が柔軟で、しなやかな腕の振りが特徴です。また、ジュニアチームで活動を開始してから、緩急をつけることを覚え、打者のタイミングを巧みに外す術を身に付けました。 これまであまり打たれたことがなかったため、打たれることで「どうやったら打者をおさえられるか」を深く考えるようになったようです。この数か月で投手として一回り成長した姿を大会で披露し、チームを優勝に導いてくれることを期待しています。
■松尾基生選手(背番号5)
監督・コーチ陣が「忍者のような守備」と評価する内野手。選手選考会の際、セカンドを守っていて一、二塁間の難しい打球を滑り込みながら見事に処理。芳川庸、北之園隆生両コーチから「体の使い方が上手い」と高く評価されました。 打撃では小技が得意で、練習試合で送りバントを一発で決めるなど、「つなぐ」役割を見事に果たしました。もちろんランナーがいない時には自らヒットで出塁する場面も増えており、チームに流れを呼び込み、得点に結びつける活躍が期待されています。
■笹崎昌久選手(背番号24)
チーム屈指の長打力を持つ打の中心選手。これまで21試合に出場し、29安打、11本塁打、29打点とチームトップの成績を残しています。さらに、29安打のうち単打はわずか5本で、その他は長打。打席に立てば、自ら出塁してホームベースを踏むか、長打でランナーを返すかのどちらかで多くの得点を奪ってきました。 打てないとベンチでしょんぼりする一面もありますが、それだけ1打席1打席を大切にし、一生懸命取り組んでいるのでしょう。大会でもチームの得点に結び付く活躍をしてくれることでしょう。
■中村慈胤選手(背番号55)
巧みな身のこなしで難しい打球も難なくさばく内野手。練習試合ではチーム唯一の失策0です。三塁手をしていると、現役時代の村田修一選手を彷彿とさせます。当初は西村健太朗監督が「ボールの回転が素晴らしい」と投手として推薦しましたが、肩のけがの影響で主に内野手として試合に出場しています。 投手としても少しずつ復帰してきており、大会では、投手も野手も務められるプレーヤーとして勝負どころで活躍してくれること間違いないでしょう。限られた打席で結果を残す勝負強さもあります。
(ジャイアンツジュニアマネジャー・金子大志=読売巨人軍野球振興部)