接戦の好ゲームも力及ばず~1勝1敗で予選敗退~

「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2020」は12月29日に開幕。ジャイアンツジュニアは予選で1勝1敗の成績で、決勝トーナメント進出を逃しました。

 これまでの練習の成果を精いっぱい発揮しようと臨んだ29日の初戦は、対戦相手の福岡ソフトバンクホークスジュニアのチーム関係者の中からPCR検査で陽性反応が出てしまい、まさかの不戦勝。チームは、試合をするはずだった時間帯に練習を行い、翌日の試合に勝利して決勝トーナメントに進むぞという強い気持ちで取り組みました。  チーム全員で試合ができる幸せを感じた一日となり、西村健太朗監督は「勝利を目指すことはもちろん、大会を開催してくださった関係者の皆様へ感謝の気持ちをもって試合をしたい」と意気込みを語っていました。

先発の小高投手

二番手の小島豪投手

 30日の対戦相手は東京ヤクルトスワローズジュニア。練習試合で5戦3勝2敗と勝ち越していましたが、どの試合も接戦だったので気が抜けない相手です。天候不良の影響で予定を遅らせて始まった試合で、先発のサウスポー小高稜真投手は、起用した西村監督の期待に応えて三回まで完璧な投球を見せました。一方、打線は一回に2番小林優太選手と4番三澤響主将のヒットでチャンスを作りますが、無得点。三回まで両チームともヒットは出るもののあと一本が出ず、得点に結びつきません。

ピンチをしのぎ、攻撃への弾みをつける選手たち

三澤主将が同点のホームイン

好リリーフの三番手小杉山健投手

 試合が動いたのは四回、小高投手が左越えソロ本塁打を浴び、先制されます。しかし、ジャイアンツジュニアは4番三澤選手と5番野竹凌太選手の連打と、相手のミスで同点に追いつきます。しかし、代わった投手を捉えきれず、試合は1-1のまま延長タイブレークへ突入します。タイブレークは、無死一,二塁から攻撃を始める特別ルールで、八回のヤクルトジュニアの攻撃では、ヒットに加え、ミスも重なり一挙4失点。ジャイアンツジュニアの反撃は及ばず、敗れました。

試合後に選手たちにメッセージを送る西村監督

 試合後に西村監督は、「これまでで一番引き締まった良い試合だった。1試合しかできなかったが、この経験を糧にして今後の人生に生かしていってほしい」と選手たちにメッセージを贈りました。誰よりも悔しい思いをした選手たちには、次のステージでこの悔しさを晴らせるように頑張ってほしいと思います。今回、野球の面白さ、怖さ、奥深さを経験した選手たちの中から数年後にジャイアンツのユニホームを着て東京ドームでプレーする選手が出ることを楽しみにしています。  チーム結成から約3か月間、コラムを読んでいただき、ありがとうございました。 大会1日目のニュースは下記リンクをご覧ください。

大会2日目のニュースは下記リンクをご覧ください。

大会公式ホームページは下記リンクをご覧ください。

(ジャイアンツジュニアマネジャー・金子大志=読売巨人軍野球振興部)