日本一へ導きます ~2021監督、コーチ紹介~

 今回は、ジャイアンツジュニアの選手たちを指導する監督・コーチ3人を紹介します。

牽制の手本を見せる西村監督

 まず、2年連続で監督を務める西村健太朗監督は、かつてのジャイアンツの「守護神」。広陵高(広島県)時代にはセンバツ甲子園で優勝。ドラフト2位指名を受け、2004年に入団。2012年から抑えに転向し、2012~14年のセ・リーグ3連覇に大きく貢献しました。  昨年の大会では東京ヤクルトスワローズジュニアにタイブレークの末に敗れ、悔しい思いをしました。西村監督は、「今年こそは日本一を獲る」という強い意志のもと、4月から東京、川崎の各地の大会へ出向き、候補選手を視察するなど、年末の大会を見据えて活動してきていました。  そんな西村監督に意気込みを聞くと、「9月中旬から選手たちの可能性を少しでも広げられるように指導しています。選手たちの成長の早さには驚きますが、負けないよう一緒に成長したいと思っています。そしてコロナ禍の中でも大会を開催していただけることに感謝し、全員で優勝を目指し頑張っていきたいと思います」と語ってくれました。  これまで悔しい思いをした過去のメンバーたちの思いも背負い、今年こそは優勝して西村監督を胴上げしたいですね。

ノックをする辻コーチ

 2人目は、今年初めてコーチを務める辻東倫コーチです。辻コーチは、三重県出身で小学校時代は野球ほぼ未経験。中学では軟式野球部に所属し、菰野高(三重県)では1年秋から遊撃手のレギュラーに定着。甲子園出場はなりませんでしたが、2012年のドラフトで3位指名を受け、入団しました。2018年にはイースタン・リーグで66試合に出場し、打率.315、2本塁打、26打点を記録。クライマックスシリーズにも出場し、代打で安打を放ちました。同年に引退し、現在はジャイアンツアカデミーのコーチとして幼児から小学生を指導しています。  辻コーチは、「初めてのジュニアコーチとなりますが、今まで培ってきた経験を伝え、チーム一丸となり優勝します。選手たちにとって最高の大会となるように、全力でサポートしていきます」と強い口調で意気込みを語りました。

選手たちに振り返りをする北之園コーチ

 3人目は、今年のスタッフの中で1番ジュニアトーナメントの経験が豊富な北之園隆生コーチをご紹介します。鹿児島県出身の北之園コーチは、見た目もキリっとした九州男児。秀岳館高(熊本県)時代はエースで4番としてチームを牽引しました。2014年に育成選手として入団し、3年間外野手として在籍。2017年からジャイアンツアカデミーのコーチを務めています。  北之園コーチは「僕自身3年目となるジュニアトーナメントですが、予選敗退が続いているので今年こそは優勝争いができるよう頑張ります。中学、高校とまだまだ先が長い選手たちがこれから活躍できるように、僕の伝えられるものや出来ることを精一杯やっていきたいと思います」と話していました。  子どもたちへの熱い気持ちを持ったスタッフで、7年振り4回目の優勝を目指します。 (ジャイアンツジュニアマネジャー・金子大志=読売巨人軍野球振興部)