選手紹介(6)チーム1の野球脳、強肩捕手、強振の左打者の3選手

 今回は、選手紹介の第6弾として延末遵太、高橋颯、松本響の3選手をご紹介します。

■延末遵太選手(背番号5)

 延末選手は、東京屈指の名門チーム・不動パイレーツの主将を務めており、初回に紹介した矢口翔大選手と2人揃ってジャイアンツジュニアに選ばれました。野球兄弟の末っ子のため、野球脳はチーム1。場面に応じてどんなプレーが求められているのか、自分の役割を考えることができます。今夏、東京都第1代表として全国大会に出場し、試合経験が豊富なことも長所の1つです。  ポジションは主に内野手ですが、投手や捕手もこなすことができるユーティリティープレーヤーです。守れるポジションが多いということは、それだけ野球に対する理解が深く、様々な角度から考えることができるので、的確な指示や声掛けが目立つシーンが多いのも印象的です。1プレーで流れの変わる野球だからこそ、延末選手の的確な指示やプレーがチームに流れを引き寄せてくれることを期待しています。

しぶとい打撃の延末選手

■高橋颯選手(背番号10)

 高橋選手は、チーム1の強肩を誇る捕手です。選手選考会では、一般公募で申し込み、その肩の強さとフィールディングの良さを評価されて見事合格。活動を開始してからもその能力を生かし、幾度となく走者の進塁を防いできました(12月3日現在の盗塁阻止率は.333)。  来季三軍バッテリーコーチに就任する市川友也ジャイアンツアカデミーコーチから徹底的に捕手のノウハウを教わり、ボディストップやリードを勉強。まだまだ試合では、思うようにいかないことが多く、被弾することもありますが、「打者を見てリードすること」に一生懸命取り組んでいます。  また、強肩を生かすため、西村監督が11月上旬から投手にコンバート。チーム最速かと思わせる剛速球を投げ込んでいます。投手と捕手の両方をこなす選手はまれなため、それぞれの経験を生かし、チームを優勝に導く働きをしてくれることを期待しています。

チーム1の強肩の高橋選手

■松本響選手(背番号21)

 松本選手は、フルスイングが魅力の左打者。当初は、篠田健斗選手とともにサウスポーの二枚看板として投手起用されることが多かったですが、その豪快なスイングが評価され、最近は野手で起用されています。柔らかい肩甲骨と肩関節を生かした深いトップから、溜めた力を爆発させることができます。また、ファーストストライクから積極的にスイングし、打席の中でズレを修正していきます。不動の4番打者である入江諒太選手のあとの5番を任されることもあり、打撃の期待値はかなり高い選手です。  また、優れた選球眼を生かし、68打席で四死球は10個と出塁率が高いことも長所です。打順はまだ固まっていませんが、どこを任されても松本選手らしく、積極的な打撃でチームに流れを呼び寄せてほしいです。

強振が売りの松本選手

 ジャイアンツジュニアは11月23日、2018年の西日本豪雨で被害を受けた岡山県倉敷市の野球少年による「倉敷選抜」チームと2年ぶりに交流試合を行いました。当日の様子は、下記リンクからご覧ください。

 大会まで残り1か月を切り、活動も数えるほどとなってきました。引き続き選手や活動の様子を紹介していきます。 (ジャイアンツジュニアマネジャー・金子大志=読売