楽天に惜敗も得失点差で決勝トーナメント進出!

 12球団のジュニアチームのナンバー1を決める「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2022」2日目の28日、ジャイアンツジュニアは神宮球場で東北楽天ゴールデンイーグルスジュニアと対戦し、惜しくも4対5で敗れました。予選2試合で1勝1敗となりましたが、TQB(得失点差)により、ワイルドカードとして決勝トーナメントへの進出が決まりました。  先発の谷口琳太郎選手は初回、走者を許すも力強い投球で無失点に抑えます。しかし二回、2者連続の本塁打を浴びるなど4点を失いました。  二回の攻撃では、先頭の5番・昆野央宙選手が二塁打を放ち、7番・天方大翔選手の送りバントで三塁に進みチャンスを作りましたが、その後一本が出ず無得点。  四回の守りでは、二番手の大橋叡刀選手が粘り強い投球を見せ、安藤名和哉選手のファインプレーも飛び出しましたが、ワイルドピッチで1点を失いました。  5点差で迎えた最終回の六回の攻撃。2者連続四球でチャンスを作り、二死一、二塁で5番・昆野選手が内野安打を放ち、送球ミスの間に1点を返します。続いて代打で出場した小出英人選手が右中間を破る2点打を放ち2点差に。さらに相手のミスもあり1点差まで詰め寄りましたが、最後は4対5で敗れました。  選手たちは最後まであきらめずに戦い、二死から4点を奪うなど粘り強い野球をしてくれました。あきらめなかったおかげで、TQB(得失点差)により決勝トーナメントに進むことができました。  ワイルドカードのルールはTQBの比較で、計算方法は(総得点×3÷攻撃イニングアウトカウント総数)-(総失点×3÷守備イニングアウトカウント総数)の数値が最も高いチームです。  気迫のヘッドスライディングで内野安打になった昆野選手は「打った瞬間だめだと思いましたが、あきらめずに走りました。次の打者につなげると強い気持ちで打席に入りました」と笑顔。  代打で2点適時打を放った小出選手は「緊張しましたが、ストライクが来たら初球から打ってやろうと思っていました。打ててよかったです」と話しました。  2番手で登板した大橋選手は「谷口琳太郎の分まで抑えてやろうと思って投げました。ワイルドカードで決勝トーナメントに進めてうれしいです。万全の準備をして明日に挑みます」と明日への意気込みを話しました。  西村健太朗監督は、「最後は粘り強い攻撃で、4点を取れたのはよかった。ふだんの活動だったら0対5で負けていたと思います。琳太郎(谷口選手)は打たれたけれど攻めた結果なので仕方ない。代えるのは厳しい選択だったが、明日試合ができるので、次の登板につなげてほしい」とコメントしました。  チームは明日、神宮球場で午前9時15分より埼玉西武ライオンズジュニアと対戦します。今回は敗戦し、悔しい思いをしました。この悔しさと、もう一度16名みんなで野球ができる喜びをかみしめて、明日挑んでほしいです。

最終回に代打で2点打を放った小出選手

先発登板した谷口選手

(ジャイアンツジュニアマネジャー・北之園隆生=読売巨人軍野球振興部)