原監督が退任を表明 阿部ヘッドコーチにバトンタッチ

2023.10.5

チーム

 4日、東京ドームの試合後に行われた最終戦セレモニーで、原辰徳監督が退任を表明し、阿部慎之助ヘッドコーチにバトンを渡しました。    原監督は監督として17年間指揮し、3連覇2度を含む9度のリーグ優勝、3度の日本一に輝き、球団歴代最多となる1291勝を記録しました。  まず、原監督はマイクを手に取り、「(コロナ禍による)規制もなくなり、たくさんのファンの方、グラウンドに足を運んでいただき、大声で声援、歓声、たくさんいただきました。1年間、本当にありがとうございます。改めて、ファンあってのプロ野球、ファンあってのジャイアンツ、本当にそう思いました。本当にありがとうございます」と感謝を述べました。  2年連続4位となった今季の戦いについて、「2023年度10月4日、全日程が終了しました。ちょっと早すぎます」と苦笑いしました。「全力で戦い一つになり戦いましたが力及ばず、皆さんの前で誇れるものはなく、期待に応えることができませんでした。これは、ひとえに監督であり私の指導不足、私の責任であります。本当に申し訳ありませんでした」とチームを代表して謝罪しました。  来季へ向け、「今年の気持ち、ユニホームに染みつけ、この悔しさを心に刻んで、来年は戦い抜きます。今年と変わらぬ、温かいご声援をファンの皆様、よろしくお願いいたします」とあいさつを締めたかに思いました。    しかし、続けて「これから、個人的な話をさせていただきます」と言い球場がざわつきました。Bクラスが確定した夜に、山口寿一オーナーと話をして2つの約束をしたことを明かし、「1つは、辞任します。もう1つは、若い新しいリーダー、阿部慎之助くんにチームを託そうと。そういう決断をしました」と退任と、阿部ヘッドコーチへバトンを渡すことを報告しました。球場からは原監督の退任を惜しむ声と、新監督への期待の声が入り乱れていました。  最後に原監督は「私の心境は一点のくもりもございません。晴れ晴れとした気持ちでバトンを阿部監督に渡し、マイクも渡します。本当にありがとうございました」と巨人軍35年間の感謝を伝えました。  マイクを受け取った阿部新監督は「常勝軍団であれ。伝統ある巨人軍の最多勝利数監督の原監督より大役を受け継ぐことになり、とてつもない重圧を感じ身の引き締まるところでございます。ファンの皆さんのために、強い巨人軍、愛される巨人軍を作るべくチーム一丸となって戦っていく所存です。来年度はどうぞよろしくお願いいたします」と、ファンの皆様の前で約束しました。  場内一周では「たつのりジャイアンツ」の大合唱を受けながら、原監督はさわやかな表情でファンの皆様へ最後のあいさつをしました。

岡本和真キャプテンから花束贈呈
涙を浮かべる菅野智之選手会長
原監督に多くを学んだ坂本勇人選手
チーム全員で記念撮影
原監督からバトンを受け取る阿部ヘッド
「たつのりジャイアンツ」の大声援を受けて場内一周

以下原監督あいさつ全文

 2023年度、10月4日、全日程が終了しました。ちょっと早すぎます。(コロナ禍による)規制もなくなり、たくさんのファンの方、グラウンドに足を運んでいただき、そして、大声で声援、歓声、たくさんいただきました。1年間、本当にありがとうございます。改めて、ファンあってのプロ野球、ファンあってのジャイアンツ、本当にそう思いました。本当にありがとうございます。チームは昨年度、Bクラス。奪回という目標のなか、懸命に戦ってまいりました。先ほどのビデオを見ていると、優勝してるかのようなゲームが多い。しかし、道のりは険しいものでした。選手、コーチ、スタッフ、全力で戦い一つになり戦いました。しかし力及ばず、成績、皆さんの前で誇れるものはなく、期待に応えることができませんでした。これは、ひとえに監督であり私の指導不足、私の責任であります。本当に申し訳ありませんでした。とはいえ、ここにいる選手たち、来年も戦ってくれる選手がたくさんいます。どうか、今年の気持ち、ユニホームに染みつけ、この悔しさを心に刻んで、来年は戦い抜きます。今年と変わらぬ、温かいご声援をファンの皆様、よろしくお願いいたします。  これから、個人的な話をさせていただきます。  22歳、巨人軍に入団しました。選手15年、コーチ3年、監督17年、(合計)35年、戦い抜きました。現在65歳。そのときどきのオーナー、正力さん、渡辺さん、そして現オーナーの山口さん。育てていただき、託していただき、感謝しております。しかし、勝負の世界は厳しい、いうことは当然理解しております。17年、監督をやり、私の父の教え一つ、最後まで生きたことがあります。考えごと、悩みごと、心配ごと、監督になれば増えると。ただし、床に、枕に、頭をつけたら寝るんだ。どうしても考えたい、そういう時は部屋に電気をつけて、椅子に座って考えろと。最後の最後までこの教えは私のなかで教訓とし、そしてエネルギーとして変わりました。いつも朝は希望に満ちて、よし!きょうはやるぞ、というふうに思って目覚めた。それは、このことがあったからだと思います。球場に来れば、勝利、勝つことを一心に考え、最善策とは何ぞや。全力で一日一日、1試合1試合戦ってまいりました。今回、このような成績に終わり、山口オーナーともしっかりと話をしました。Bクラス確定といった夜に、そしてこの時に2つのことを約束しました。1つは、辞任します。もう1つは、若い新しいリーダー、阿部慎之助くんにチームを託そうと。そういう決断をしました。本当にジャイアンツファンの皆様、そしてベイスターズファンの方も残っていらっしゃいます。それと、野球ファンの皆様、本当にお世話になりまして、ありがとうございました。  私の心境は一点のくもりもございません。晴れ晴れとした気持ちでバトンを阿部監督に渡し、マイクも渡します。本当にありがとうございました。