1日目:人口密度に驚き!親日の国バングラデシュ

 国際協力機構(JICA)と読売巨人軍との連携協力協定に基づく海外野球振興の一環で、ジャイアンツアカデミーコーチの成瀬功亮、北之園隆生の2名がバングラデシュでの野球指導のため3月4日から10日までの日程で現地に派遣されました。  昨年就航した直行便により日本との距離が一気に縮まったバングラデシュの首都ダッカまでは8時間のフライト。世界一の人口密度を誇る都市だけあって、ダッカの国際空港を降りると道路を埋め尽くす車両の数、人の数に、早速一行は圧倒されていました。  「常にクラクションの嵐(笑)。人生でこんなにクラクションを聞くのは初めて! 『ゆずる』概念はないようで、気を抜くとすぐに車やバイクが横から入ってくる。車間距離はゼロで、今にも追突事故が起きそうな中の移動にはハラハラドキドキでした」と北之園。それでもこの国で20年にわたり生活する、バングラデシュ野球ナショナルチームの渡辺大樹監督は意に介さず。「これがバングラデシュでの日常」だそうです。  この日は在バングラデシュ日本大使館公邸の食事会にご招待いただきました。  岩間公典大使のほか、現地日本人会会長、野球ナショナルチームの監督、コーチとともに、タイ人シェフの作る日本、タイ、バングラデシュの食を組み合わせたオリジナルメニューのコースをいただきました。タイ人シェフは日本の名店の指導を受け、懐石料理を作れる技術を身につけているとのこと。ロブスター並みの大きな地元産エビを使ったトムヤムクンスープや、グリーンカレーのつけ麺風そうめん、わさび醤油でいただくベンガルビーフのステーキなど、この場でしか味わえない料理を堪能しました♪  岩間大使からはバングラデシュでの日本の関わりをお聞きしました。現在建設が進む新空港は、JICA協力のもと日本企業がバングラデシュの人々に建設技術を教えながら、地元の素材を使用して建設を進めています。ただ受注を取り建設してあげるのではなく、その後の発展に繋がるように現地の人々に技術を伝えて残していく、その考え方が親日という関係性を作っている一因とのことでした。  国内での野球の認知度は低く、クリケットが一番人気のスポーツです。野球に似たスポーツですが、投手は肘を15度以上曲げてはいけないというルールがあるため、野球ナショナルチームの選手にもクリケット投げになってしまう選手もいるとのこと。明日からの指導でできるだけ多くのものを吸収してもらいたいと思います!

JICA協力のもと日本企業が地元の人に技術を伝えながら建設が進む新空港

バングラデシュ産の巨大エビを使ったトムヤムクンスープ