この先に、
読売巨人軍を創っていく全ての人へ。「ジャイアンツとは、何か？」を定義する。GIANTS WAYは、私たちの行動を導き、栄光の未来に続く道であり、この先も永久に不滅な球団として
存在し続けるために、全ての関係者が共通認識として
持っていたい道標である。

野球が国民的娯楽として親しまれるよう、球団創設時から全国各地を巡って試合を開催し、新聞とテレビによるメディア展開とも合わせて、全国にファンを拡大した。一方で首都・東京をフランチャイズに定め、後楽園球場、および東京ドームに全国からのファンを受け入れてきた。近年、東京ドームでは国内最大級の大型ビジョン設置、完全キャッシュレス化などを実現してファンの楽しみや利便性を追求し、SNSや動画配信サービスを通じてファンにチームの新たな魅力も届けている。今後も最新テクノロジーを取り入れ、リアルとデジタルを融合したファンサービスの一層の充実を図っていく。「ファンあってのプロ野球」を高く掲げ、日本全国のあらゆる世代に愛されるチームで在り続ける。

球史に残る金字塔「V9」（1965-73年）を達成するなど、リーグ優勝47回（1リーグ制含む）、日本一22回は両リーグを通じて最多回数を誇る。数々の輝かしい栄光の陰には、「地獄の伊東キャンプ」で知られる猛練習など、不断の努力によって培われた不屈の魂があり、それが川上哲治、長嶋茂雄、王貞治、堀内恒夫、原辰徳、松井秀喜、高橋由伸、阿部慎之助、坂本勇人、菅野智之ら数々の生え抜きのスター選手によって継承されてきた。一方で、「ドジャース戦法」の導入で日本球界の常識を変えたように、過去の実績や成功体験にとらわれず、 最新のテクノロジーやデータ戦術も積極的に導入し、飽くなき向上心で自己と組織を変化させ続けている。常にチームの勝利を第一とし、ファンと共に喜びを分かち合い、常勝軍団として魅力溢れるプレーで熱狂を生む。

日本球界を代表する数々の名選手を輩出し、野球殿堂や日本プロ野球名球会入りを果たした選手は最も多い。育成選手制度の導入を実現させると、2年連続で育成出身の選手が新人王を獲得するなど、「発掘と育成」にも力を入れてきた。近年も実力と人格を兼ね備えた選手を生み出すため、最新のトレーニング施設や選手寮などの環境を充実させ、スポーツ科学に根差した選手育成および指導者養成プログラムを絶えず進化させている。 新たにU-15ジュニアユースチームも創設し、次世代のトップ選手を育てていく。 選手育成で蓄積されたメソッドを、野球界にとどまらず、 他競技にも還元してスポーツ界全体を牽引する。

プロ野球初の通年制野球スクール「ジャイアンツアカデミー」を主に都内で展開し、全国各地でも年間500回を超える野球教室や訪問活動を実施している。中学硬式の各リーグが参加する「ジャイアンツカップ」、学童軟式の「ジャビットカップ」などを開催することで野球振興に努めてきた。ベースボール型授業の研究会や部活動での指導者講習など、教育現場への支援にも積極的に取り組んでいる。さらに、マスコットガールのOGらが講師を務める「ヴィーナスダンススクール」では、子どもたちが巨人戦でパフォーマンスを披露することで、野球に触れ合う機会を提供している。スポーツとの多様な関わり方を通じて、子どもたちの健全育成と野球界のすそ野拡大に貢献する。

プロ野球で初めて球場のアナウンスに女性を採用し、マスコットガールの導入やジャイアンツアカデミーでの女性コーチの登用など、スポーツ現場での女性の活躍を推進してきた。女子硬式の「ヴィーナスリーグ」の後援や、女子学童の「シスタージャビットカップ」の主催など、女子野球の大会開催にも尽力している。2021年には女子硬式野球チームの発足を発表し、23年に本格始動すると、全日本女子硬式クラブ野球選手権大会で初出場初優勝を成し遂げた。女性アスリート特有の健康課題に対する取り組みやスタジアムの観戦環境の改善にも注力することで、スポーツにおける女性の活躍を後押しし、ジェンダーの垣根を超えたスポーツ文化の実現を目指す。

かつて鍛錬の場としていた多摩川グラウンドは、地域の人々が気軽に立ち寄り、スター選手に声をかけることができる交流の場だった。1986年に開業した読売ジャイアンツ球場も野球ファンが集う場として親しまれ、2025年には「新GIANTS球場」がオープンする。国内初となる水族館併設の球場として、よみうりランドのレジャー施設と一体となり、人の流れを新たに創出する。新球場を含む一帯は地域の子どもたちにも開放し、高校、大学、女子野球などのニーズにも応え、コミュニティ形成の場としていく。地元自治体と連携しながら、巨人軍の新たな聖地として愛される｢TOKYO GIANTS TOWN｣を通じて、賑わいのある街づくりを推進する。

国際都市・東京に本拠地を構える巨人軍は、海外から「TOKYO GIANTS」と称され、日本を代表する野球チームとして認知され続けてきた。ニューヨーク・ヤンキースとの業務提携では、国際的な野球の発展に向けた人材交流や情報交換を促進し、MLBなどで成功を収めているビジネスモデルも積極的に採用してきた。途上国での野球振興を図るため、国際協力機構（JICA）との連携協定をもとに、中南米やアジアなどで子どもたちに野球を教える事業も展開している。球団創設90周年の節目には、台北ドームの開業記念試合に、海外チームを代表して招聘された。海外の野球ファンを呼び込むと同時に、世界に誇れるグローバルな球団としての価値を高め続ける。