CONCEPT

伝統と挑戦1934-2024

球団創設90周年ロゴは、巨人軍の普遍的コンセプトである「伝統と挑戦」を表現したプライマリーマークと「90」を掛け合わせ、90周年に相応しくゴールドを基調としたデザインとなっています。 東京を代表する球団であるとともに最高のエンターテインメントを届けることの意志を、東京の代表的ランドマークと組み合わせたデザインで表現しています。

カラーについて

メインカラー:ゴールド
ゴールドには「努力を続け永久に輝き続ける」という意味があり、90周年は 通過点であり挑戦し続けることを示しています。

サブカラー:グラデーション
グラデーションには、時代の変化に対応し、本拠地・東京と共に、さらに進化していく巨人軍の姿勢を表しています。

※グラデーションは、下記の東京を表す5色で構成されています。
1.江戸紫の「紫」2.都の花(ソメイヨシノ)を表す「ピンク」 3.都の木(イチョウ)を表す「黄色」4. 都民の鳥(ユリカモメ)を表す「白」5.東京都シンボルマークの「緑」

カラーについて

メインカラー:ゴールド
ゴールドには、「努力を続け永久に輝き続ける」という意味があり、90周年は 通過点であり挑戦し続けることを示しています。
サブカラー:グラデーション
グラデーションには、時代の変化に対応し、本拠地・東京と共に、さらに進化していく巨人軍の姿勢を表しています。

※グラデーションは、下記の東京を表す5色で構成されています。
1.江戸紫の「紫」2.都の花(ソメイヨシノ)を表す「ピンク」 3.都の木(イチョウ)を表す「黄色」4. 都民の鳥(ユリカモメ)を表す「白」5.東京都シンボルマークの「緑」

MOVIES

GIANTS 90th ANIV. SPECIAL MOVIE

HISTORYキーワードで振り返るジャイアンツの歴史

社史「読売巨人軍90年史」
3/7(木)~部数限定販売

社史「読売巨人軍90年史」
3/7(木)~部数限定販売

90年の伝統と歴史を振り返る社史「読売巨人軍90年史」。
本編・資料編の2部構成で、2010年に刊行した「75年史」を大幅に増補したものです。
ジャイアンツのすべてがここにあります。

SPECIAL 
CONTENTS90周年を記念した特別企画

GOODSグッズ

MESSAGE90周年を迎えての皆様へのメッセージ

  • OWNER

    株式会社 読売巨人軍 取締役オーナー

    山口 寿一

    血気盛んなチャレンジ精神が巨人軍の原点

    -球団創設90周年を迎えるにあたり、球団オーナーとしての思いをお聞かせください。

    巨人軍を語る上で忘れてならないことは、野球統制令という政府の厳しい規制の中で巨人軍は誕生したということです。政府が野球統制令を発令したのは1932年の五・一五事件の少し前。大学野球や中学野球、小学校野球までもが商業化してしまった状況を浄化する目的で、学生野球の大きな大会は文部省の承認なしには開催できない規制を設けました。それを知った正力松太郎さんは逆に好機と捉え、プロ野球の球団結成に動き、1934年に巨人軍を設立しました。その後、戦局の悪化によって野球は弾圧され、巨人軍も一度は解散に追い込まれてしまいます。終戦後、再び復活を果たすのですが、巨人軍の歴史とは、これら政府の統制、戦争、弾圧といった逆境を跳ね返し続けてきた歴史なのです。それではなぜ、これらの逆境を巨人軍は跳ね返すことができたのか。それは、野球を愛するたくさんの人たちが巨人軍に集結していたからにほかなりません。巨人軍を創設した人たちは、選手、監督、球団関係者、全員がとにかく野球が大好きだったのです。その一心で度重なる逆境を跳ね返し、日本のプロ野球の歴史を創ってきました。私たちは、このことを語り継いでいく責任があると思っています。その上で90周年を迎えた今、私たちは100周年、さらにその先を見据えて新しい歴史を創っていくという決意を持つべきだと考えています。

    -巨人軍がスポーツ界で果たしてきた役割と、その役割の変遷について教えてください。

    1934年、巨人軍は資本金50万円で設立されました。当時の50万円は、今の10億円以上に相当するでしょう。出資してくださったのは、財界人や大学の首脳らです。当時はまだ野球統制令下ですから、国内にプロ野球球団は巨人軍以外に存在していないため、対戦相手はいません。そこで、当時の巨人軍が取った行動は、チームを結成するなりアメリカへ遠征に出かけたのです。西海岸のマイナーリーグを手始めに、全米で109試合を戦いました。結果は沢村栄治らの活躍もあり、74勝を挙げたといいます。勝率6割以上という素晴らしい戦績を上げましたが、収支は赤字だったそうです。資金を集め、綿密な事業計画を立てるということをせず、いきなりアメリカへ遠征に行ったのです。かなり無鉄砲ですよね。巨人軍の歴史は、こうしたアニマルスピリッツに突き動かされる形で始まったのです。この血気盛んなチャレンジ精神が巨人軍の原点です。私はこのアニマルスピリッツは、スポーツの発展に必要だと考えています。巨人軍が野球界の発展、そしてスポーツ界の発展に少しでも貢献してこられたとするならば、向こう見ずなチャレンジ精神を持ち続けてきたからではないかと思っています。

    -日本のプロ野球の歴史を切り拓いてきた巨人軍ですが、今後も変えてはいけないと考えている部分はありますか。

    大事なことは、正力さんの遺訓に書かれています。
    「常に強くあれ、常に紳士たれ、アメリカ野球に追いつき、そして追い越せ」と。この中で最も大事なことは「常に強くあれ」です。常に強くあるために必要なことは、いつでもチームの勝利を第一として、チームとフロントが一致結束することです。「常に強くあれ」を体現する常勝球団を追い求めるための「永遠の努力」と「チーム第一主義」こそ、変えてはいけないことだと思っています。

    -これから球団が未来に向かっていく中で、ファンの方々に対する思いをお聞かせください。

    巨人軍は90周年ですが、日本の野球の歴史はもっともっと古くから続いています。始まりは今の東京大学に野球が伝わった1871年とされていますから、日本の野球の歴史は既に150年を超えています。日本の野球は、政府の権力が強かった古い憲法のもと、全国各地の一般の人々、野球を愛する人々が主導する形で広がってきました。プロ野球が始まるずっと前から野球にはたくさんのファンがいて、ファンあっての野球だったのです。巨人軍は、ファンから愛され続けるチームでありたい。勝利の喜びをファンの皆さんと共に分かち合う、常勝球団でありたいと思っています。その理想のために、これからも懸命に努力を重ねていき、ファンの皆さんと一緒に新しい歴史を創っていきたいと切に願っています。

    -巨人軍がこれからも永久に不滅で在り続けるために、目指すべき方向性や球団の在り方を教えてください。

    永久に不滅で在り続けるために必要なことは、巨人軍を常に進化させ続けること。ひいては日本のプロ野球を常に進化させ続けることだと考えています。チームというのは、生き物のように毎年毎年変化するものです。プロ野球自体も変化しています。近年では、テクノロジーの発展も手伝い、変化のスピードは非常に目まぐるしくなっています。こうした環境下で勝ち続けるためには、巨人軍という組織を的確に進化させ続けることが求められます。目指すべきは、伝統と挑戦のための不断の努力です。伝統は守るものではなく創るものであり、伝統を創るための挑戦とは、本気で進化に挑み続けることです。私たちはアニマルスピリッツを持ち続けなくてはならないということなのです。

  • PRESIDENT

    株式会社 読売巨人軍 代表取締役社長

    今村 司

    変わることを恐れないこと

    -90周年を迎えて今の思いをお聞かせください。

    90周年はすごいことですよね。一方で私のなかでまだ90年という気持ちもあります。ジャイアンツは時代とともに常に変わっていかなければいけないと考えています。私たちはジャイアンツの伝統を尊び、受け継ぎつつ、革新していき、新しいジャイアンツに生まれ変わらせないといけない。今は、これからもっともっと新しい文化を作っていきたいという気持ちがすごく強いですね。

    -今村社長にとってジャイアンツとはどういう存在ですか。

    子どもの頃からずっとジャイアンツファンでしたし、ジャイアンツのユニホームを着ることが夢でした。でも、野球選手になりたいと言っていても、例えば肩や足といった部分で、かなわない選手がいたりして、どんどん夢が遠ざかっていったんです。ただそのなかで、夢や希望、挫折、そして友情などを学んだことも確かで、それが今の仕事に生きています。私にとっては、いつまでもジャイアンツは憧れの存在です。

    -巨人軍が永久に不滅であるために、大切にしていることを教えてください。

    『変わることを恐れないこと』この1点は肝に銘じています。伝統にあぐらをかいたり、変化することを恐れていたら絶対に成長はしません。野球は、日本の最大のスポーツ文化だと思っています。文化ということはファンに支えられてファンの熱狂とともにあるものと思っていますので、当然勝利は大きなファクターです。熱狂する要素だと思っています。ただそれ以上に、人の心をわくわくドキドキさせる熱いものを球場に巻き起こし、非日常にいざなうようなコンテンツにしていきたいと考えています。

    -応援してくださるファンの皆様へメッセージをお願いします。

    ファンの皆さんには感謝、感謝、感謝です。私自身、なぜお客様が自分たちを応援してくださるのか、なぜ熱くなってくださるのかということを自分たちの心に刻み、もっともっと喜んでもらうためにはどうしたらよいのか、もっともっと熱くなれるようにするのはどうしたらよいのか、ということを常に問いかけています。
    これからも勝つことはもちろん、愛されるジャイアンツでありたいと常々思っていますし、90年からの大きなテーマになると考えています。

  • MANAGER

    読売ジャイアンツ 監督

    阿部 慎之助

    ジャイアンツは、今後もパイオニアで在り続けないといけない

    -2024年に90周年を迎える伝統あるジャイアンツの監督となり、今思うところを教えてください。

    やはり90周年という節目の年でもありますし、今まで先輩の皆様が残してきた素晴らしい功績を受け継ぐという意味で、すごく重圧を感じています。監督室には歴代の監督の方々の色紙があります。伝統あるジャイアンツを守ってくださっているという良いプレッシャーも感じつつ、過ごせると良いなと思っています。

    -阿部監督が感じているジャイアンツの良さを教えてください。

    言葉では表現できないですが、このユニホームを着た人しか経験することができない精神的なものは必ずあります。このユニホームを着てプレーすることでしか得られないものがあるのだと思います。
    他の球団からジャイアンツに来た選手からは、「やっぱりジャイアンツは違うな」ということをよく耳にしました。勝つことへのプレッシャーが他の球団とは異なるようで、「こんなプレッシャーの中でプレーを続けるとはすごいな」と言われたこともあります。ジャイアンツでプレーすることは、それだけの価値があるということの証明でもあると思うんです。

    -阿部監督が思うジャイアンツのあるべき姿を教えてください。

    やっぱりプロ野球のパイオニアとして、今後もパイオニアで在り続けないといけないと思っています。これからの日本のプロ野球もジャイアンツが引っ張っていくべきだと思っていますし、そういう気概を常に持ち続けていなくてはいけないと考えています。

    -10年後、20年後のジャイアンツはどんな球団になっていてほしいですか。

    やっぱり昔のように「野球をやるならジャイアンツだ」とみんなに言っていただける球団にならなくてはいけないですよね。今以上に、選手たちからも、小さい子どもたちからも「将来はジャイアンツの選手になりたい」と思っていただけるようなチームになってほしいです。
    もちろんジャイアンツでプレーするということは、「勝たなくてはいけない」とか「紳士たれ」とか、色々なプレッシャーがあります。時代の変化もあるので、まだ何を受け継いでいってほしいというものは明確にありませんが、ジャイアンツの良い部分と今の時代に求められるものを上手に融合して、今後に残していけるものを作っていけたら良いなと思っています。

    -90年目を迎える2024年シーズン、巨人軍の監督としてどんな1年にしたいですか。

    とにかく秋に笑っていたいです。初めての経験なので、ワクワクしていますし、その何倍も不安があります。その中で、僕は誰よりも「勝ちたい」という思いを抱いていますので、何が何でも成し遂げたいと思っています。
    それと同時に、ジャイアンツをみんなに愛される球団にしたいという気持ちもあります。プロ野球は勝てば良いだけでなく、やっぱりエンターテインメントであるべきだと思っています。原(辰徳)さんは選手の鼓舞や声掛けの仕方が本当にエンターテイナーだと、ずっと思っていましたので、僕なりに真似をしながら、みんなに愛されるジャイアンツにしていきたいですね。

読売ジャイアンツOBからの
メッセージ

写真協力:読売新聞社、報知新聞社