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COLUMN
連載

あおぞらを駆ける

思い出話

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お袋が亡くなって20年以上の歳月が流れるが
未だに月命日に
お墓にお花を添えてくれる人がいる
物事をはっきりと言うために敵も多かったと思うが
人のためには
自分が苦労しても尽くすタイプだった
本人は知らなかったと思うが  
私は医者からお袋の余命を聞かされ
その病気に効くだろうと思われる漢方薬を買っては届けたが
「私よりも具合の悪い人がいる」とあげてしまう
また
借金を頼まれると断ることができない
その時の口癖は
「貸したものは返ってくるとは思っていない」と・・・
友人から人の死は二度あると聞いたことがあるが
亡くなってもお袋を覚えている人がいる限り
お袋はその人の心の中で生き続けているのかなと思っている
間違いなく言えることは
二度目の死とは
お袋を覚えている人がいなくなった時なのかもしれない
私も時々お袋のことは思い出すことはあるが
亡くなる前の弱った姿ではなく
ガミガミと口うるさかった元気な姿が目に浮かぶ
正月に親戚のみんなが集まった時
お袋の話題になる時があるが
思い出話こそがその人の生き様を表しているように思える