フィジーの文化に触れる

 ラー(こんにちは)! 指導2日目を迎えました。今朝の天気は、少し雲が多いですが晴れです。昨日より日差しが少ないので少し涼しく感じる朝でした(といっても25度くらい……)。

ラグビー場でのロングティーは気持ちいい!

 昨日は9時集合のはずが、時間までに来た選手は一人もいませんでした(涙)。きょうは9時前に7人(内5人は兄弟……笑)も来ていて、昨日教えたペッパーという練習をして遊んでました。  フィジーの文化として基本的には時間にルーズなようです(笑)。しかし、決してその文化がいけないことではないということも、JICAの現地の隊員さんとの会話の中で理解できました。フィジーの人たちは基本的に温厚で、時間に遅れたり、約束を破ったりすること自体に何の怒りや不満の感情がないそうなのです! だから、世界幸福度調査で何度も世界一になっているんですね~。他人に多くを求めないし、贅沢をしなくても毎日ご飯を食べ、人とおしゃべりをする、そんな当たり前の環境に感謝しているというすばらしいメンタリティだと知りました。

だんだん選手も打ち解けてきました

 昨日は、大体の選手が集まったのは10時前でしたが、きょうは30分も早く、9時半から練習を始めることができました。しかし、どうしたらこの子たちを「待ち遠しくて早く野球をしに行きたい!」と思わせることができるか、僕の腕の見せどころだなと新たな課題を見つけました。とても楽しくて、わくわくするようなゲーム感覚の練習を考えてみようと思います。  この日の練習は、昨日の復習をしながら、より実践的な練習に入って行きました。 そんな中、とてもうれしいことがありました。昨日よりもキャッボールがうまくなっているのです!! 守備など他の練習でも成長が見られました。普通、野球の技術を教えても身につけるのには、相当な時間がかかりますが、それを1日というすごいスピードでやってしまったのです。フィジーの子どもたち恐るべし。  みんなが大好きなバッティング練習もしました。フィジーでは大きなラグビー場を借りて練習をしているので、ロングティーなど、よりボールを遠くに飛ばすバッティング練習をすると、とても気持ちがいいんです。子どもたちはバットを握ると全力でバットを振ります。なかなか当たらない子もいれば、とても遠くに飛ばす子もいます。中には、15歳でも力だけだったら、僕よりもあるのではないかという子もいます。しかし、野球はバットという道具を使ってボールを遠くに飛ばすため技術が必要。最後にみんなの前でお手本を見せましたが、技術力で飛ばし、子どもたちにいいところを見せられたと思います。

ランチに行ったら恐竜が!

 練習の後、現地JIAC隊員のイノケさん、大嶋さんとランチを食べにショッピングモールへ行きました。するとショッピングモールの中に大きな恐竜が! ランチを食べる前に僕が食べられそうに(笑)。

カラフルなスバの市場

 その後はフィジーの市場にも連れていってもらいました。フィジーはもともとイギリス領の国で、沖縄でお馴染みのサトウキビをたくさん栽培していたそうです。しかしフィジーの人達はのんびり屋さんで、あまりお仕事には向いていなかったため、イギリス人は働き者で真面目なインド人をたくさん連れてきて働かせていたということを教えていただきました。そのことからフィジーにはたくさんのインド文化を受け継いでおり、英語、フィジー語のほかヒンディー語も公用語で、市場ではたくさんの香辛料も販売していました。そんな、市場の中でも一番の衝撃はパイナップルを丸かじりしたこと! 今まで食べたパイナップルの中で最高の味でした。  そんな市場散策中には、フィジーに来てから初めて雨が降り出しました。朝から晴れてはいましたが、昨日とは違い蒸し暑い一日で、自分は晴れ男だと勝手に思い込んでいたのが恥ずかしくなりました。雨は2日間我慢して溜め込んでいたかのように、その後、しばらく雷とともに降り続きました。  あすの練習でグラウンドが使えるのかという不安と、これでもし晴れたら相当蒸し暑いんだろうなぁ~という心配を抱えながら2日目が終わりました……。

たくさんの香辛料が売られています

丸かじり用のパイナップル