ファンフェスタで「高橋由伸現役引退・監督就任セレモニー」

2015.11.23

イベント

毎年恒例のファン感謝イベント「ジャイアンツ・ファンフェスタ2015」が23日、東京ドームで開催されました。今年で現役を引退、監督に就任した高橋由伸氏のセレモニーが盛大に行われ、詰めかけた4万5778人のファンが現役引退を惜しみ、また監督就任を祝いました。  様々なイベントが行われた後半、「高橋由伸 現役引退・監督就任セレモニー」がスタートしました。オーロラビジョンに、由伸新監督の現役時代を振り返る約15分のビデオが流れ、華麗な打撃で球史を飾ったプレー、果敢な守備で負傷した苦難の時代を中心とした18年間が紹介された後、ジャイアンツで共に戦った上原浩治投手(レッドソックス)、松井秀喜さんの激励メッセージが続きました。その中で松井さんは「少しも心配していません」と新監督への信頼の言葉をかけていました。続いて、菅野投手、阿部捕手のバッテリーが登場、「高橋由伸選手」との「一打席勝負」が行われました。ストライク1球を見送った後の2球目の直球を強振した打球は、鋭いライナーとなって左中間深くに飛び、スタンドの大歓声の中、無人の外野をバウンドしました。  続いて、高橋由伸選手の入団時の監督でもある長嶋茂雄・終身名誉監督がグラウンドに登場、由伸監督を激励し、直筆の文字が入ったボールを手渡しました。ボールに書かれた文字は「勝つ 勝つ 勝つ」。長嶋さんの文字を見つめる由伸監督の目には闘志が宿っていました。  そして由伸監督がマイクを持ってあいさつ。「ともに戦った選手、支えてくれたすべての人に感謝します」と切り出した後、「巨人で現役生活を全う、完全燃焼出来たと思います」と自らの選手生活を総括しました。そして監督就任については「どんなに困難があっても立ち向かい、まい進することを約束します。野球の素晴らしさを伝えていきます」と決意を述べ、最後に「18年間、本当にありがとうございました」とスタンドに向かい、深々と頭を下げました。あいさつの全文は こちら  由伸監督は、この後、帽子をとって手を振りながら場内をゆっくりと1周。戻ってくるとGナインが胴上げで祝福しました。  また、井端弘和、金城龍彦、青木高広、野間口貴彦、隠善智也、横川史学の6選手の引退セレモニーも行われました。6人はあいさつで、ファンや家族への感謝の気持ちを表現、ナインと家族から花束が贈られました。  来場者がグラウンドに下りて選手と接する機会を増やしてきたファンフェスタですが、今年も参加型イベントが充実していました。子供たちが選手とキャッチボールを楽しめる「フィールドキャッチ」、選手との記念撮影会、ハイタッチなどでは、グラウンドいっぱいにファンが広がり、大盛況でした。ホームラン競争は亀井善行、坂本勇人、大田泰示、岡本和真の4選手が出場、亀井選手と大田選手の決勝となり、大田選手が完勝しました。大田選手は「公式戦でホームランをもっと打ちたいです」と強い決意を述べていました。

由伸監督に、阿部選手と内海投手から花束の贈呈
長嶋名誉監督からは、熱いメッセージが記されたボールが
6選手の引退セレモニーも
キャッチボールに参加した子供たちが、選手とハイタッチ