奪還へ始動!~ジャイアンツジュニア活動記2023~

2023.10.3

野球大会・教室

 今年で19回目を迎える「NPB12球団ジュニアトーナメントKONAMI CUP 2023」(主催:日本野球機構、プロ野球12球団 特別協賛:株式会社コナミデジタルエンタテインメント)が12月26日~28日に神宮球場と横浜スタジアムで開催されます。    小学5、6年生で編成されたプロ野球12球団のジュニアチームが戦う本大会は、「プロ野球への夢という目標をより身近に持てるように」との思いから創設されました。今大会からは、「Dream:夢」「Progress:成長、進歩」「Wellness:生き生きと輝く姿」の3つを大会理念として掲げています。  ジャイアンツジュニアは9年ぶりの優勝を目指して活動を始めました。この活動記では、選手一人ひとりの紹介や活動の様子をご紹介します。(ジャイアンツジュニアマネジャー・北之園隆生=読売巨人軍野球振興部)

第1回~ジャイアンツジュニア始動!~

 ジャイアンツジュニアの活動が9月18日から始まりました。監督は4年連続でジャイアンツアカデミーコーチの西村健太朗が務め、9年ぶりの優勝を目指します。コーチは辻東倫と笠井駿の両アカデミーコーチが担当します。  初日の活動では、背番号が発表され、西村監督から大会で使用するユニホームが一人ひとりに手渡されました。選手たちは、嬉しそうにジャイアンツのユニホームに袖を通していました。

ユニホームに袖を通した選手たち

 18、23日は練習日でした。  18日はキャッチボール、ノック、バッティングなどの基本練習のほか、ボール回しや投内連携などチームプレーを練習しました。キャッチボールでは、「足を使って捕る、投げる」ことを意識しようと指導がありました。チーム結成後初めての投内連携では、息の合ったプレーがたくさん見られ、今後の成長に期待が膨らみました。  23日は、笠井コーチの指導による走塁やバントを主に練習しました。リードの取り方、帰塁の仕方、打球判断など、小学生のうちに知っておいてほしい基本が伝えられました。試合でバントをしたことがない選手がほとんどで、選手たちは苦戦していましたが、バントが成功するか失敗するかで勝敗は左右されます。いつでも誰でも決められるように、意識して練習しておいてほしいものです。

ボール回しの様子
バッティング練習の様子
走塁練習をする選手たち
バントの説明をする笠井コーチ

 24日は江戸川区選抜と練習試合を、特別ルールの9イニングで行いました。攻撃では尾花緋肢選手の三塁打、藤森一生選手の適時打などで得点したものの、6安打で1点止まり。投手陣は藤森一生選手が先発。続いて、山口裕海、原悠翔、甲斐雄大、関蓮太郎、寺田塁の5選手が登板し、計12三振を奪いましたが、野手の捕球ミスなどエラーが失点に絡み、1―4で敗れ、初戦を勝利で飾ることはできませんでした。  投手の速球を捕手がはじいたり、野手同士の送球が捕れなかったりするなど、捕球ミスが目立つ試合でした。選手同士のスピードや球質にまだ慣れていないようで、これから練習を重ねていくことが必要です。  西村監督は試合後、「ミスしたことは仕方ない。そのあと切り替えることが大切」と選手たちに話しました。

江戸川戦に先発した藤森選手
江戸川戦で2打線連続安打を放った尾花選手

 30日は、調布市選抜と2試合行いました。飯島侑選手の4打席連続安打や、堀之内拳選手の2打席連続適時打など2試合で13得点を奪い連勝しました。

調布選抜戦で4打数4安打を放った飯島選手
2打席適時打を放った堀之内選手

 10月1日は、東京ヤクルトスワローズジュニアと2試合を行いました。ジュニアチームとの対戦は今回が初めてです。  1試合目、ジャイアンツジュニアは初回、2番・藤森一生選手の二塁打でチャンスを作ると、5番・原悠翔選手の左適時打で先制。続く6番・薄田翔太選手、8番・山口裕海選手の適時打で一挙5得点を挙げました。先発は藤森一生選手。初回1番、3番打者から三振を奪うなど上々の立ち上がり。力強い速球をコースに投げ分け、5回ノーヒットの好投を見せ、5―1で勝利しました。  2試合目は、原悠翔選手が先発登板。走者を背負う場面でギアを上げ、要所を締める投球で5回無失点と好投しました。攻撃は5回、1番・高田瑛斗選手が追い込まれながらも四球を選び出塁。次打者の初球に盗塁し、その後のワイルドピッチで、二塁から生還する快足を見せました。6回は継投で寺田塁選手がマウンドに立ち、走者を背負ったもののも、キレのある直球で無失点に抑えました。結果は1―0で、ジャイアンツジュニアが連勝しました。

ヤクルト戦で先制適時打を放った原選手
スライディングキャッチをした高田選手

 これまでに5回の活動が終わり、選手同士打ち解けてきた様子が見られます。試合は5試合で4勝1敗と好調です。  西村監督は、「飲み込みが早く、練習したことを試合ですぐに再現できている印象。試合は、さらに得点力を高めていきたい。本大会では、複合バットが使用できないため、強いスイングと芯で捉える技術を高めていくことが必要になる。これまでの5試合でバッテリーが中心となり良い試合が続いている。今後の試合でも、失敗を恐れずにプレーしてほしい」と、これまでの活動を振り返りました。  次回以降も活動報告と選手紹介をしていきます。ぜひ、ご愛読ください。