ドラフト会議が２４日、東京都内のホテルで開かれ、巨人は１位で日本生命の小林誠司捕手（２４）を指名しました。また２位で和田恋選手（１８）（高知高）、３位で田口麗斗投手（１８）（広島新庄高）と、高校生４人を指名するなど計８人（育成ドラフト３人含む）との交渉権を獲得しました。 　１巡目で巨人は最初、東京ガスの石川歩投手（２５）を指名しましたが、２球団競合の抽選の結果、ロッテが交渉権を獲得。続く選択で日本生命の小林誠司捕手を単独で指名し、交渉権が確定しました。 　指名を終えた原監督は「石川投手を獲るという選択がやや上回った中、しかし結果として小林選手を１位で指名出来たことは、巨人にとって甲乙つけがたい。阿部のＤＮＡを引き継いで、近未来の正捕手として戦える力を持った選手。最高のドラフト１位」と、即戦力と呼び声高い選手の交渉権獲得に喜びをかみしめていました。 　また、右腕・左腕、右打・左打とバランスよく高校生４選手を指名した今年のドラフト会議を振り返り、「バランスがとれたほぼ１００点のドラフト。彼らが入団してくれると信じ、野球選手として大成できるようしっかり育てたい」と期待を寄せていました。 指名選手は以下の通り。 【１位指名】 小林誠司（こばやし・せいじ） 捕手・右投右打 １９８９年６月７日生 ２４歳 １７８ｃｍ ７４ｋｇ 広陵高―同志社大―日本生命 ◎安定した守備力が魅力で地肩も強い即戦力捕手。実戦経験も豊富で、広角に打ち分けられるシャープなスイングと勝負強い打撃も持ち味 【２位指名】 和田恋（わだ・れん） 内野手・右投右打 １９９５年９月２６日生 １８歳 １８０ｃｍ ８０ｋｇ 高知高 ◎リストの強さ・柔らかさがあり、広角に長打が打てる打撃力が特徴。守備でも地肩が強く、送球に安定性がある。将来の長距離打者としてチームの主軸を任されるだけの素質を持つ 【３位指名】 田口麗斗（たぐち・かずと） 投手・左投左打 １９９５年９月１４日生 １８歳 １７０ｃｍ ７５ｋｇ 広島新庄高 ◎最速１４５キロで、キレの良いスライダーを投げる。制球力に加え、スタミナもある。多彩な変化球を投げ、中継ぎタイプ 【４位指名】 奥村展征（おくむら・のぶゆき） 内野手・右投左打 １９９５年５月２６日生 １８歳 １７７ｃｍ ７２ｋｇ 日本大学山形高 ◎巧みなバットコントロールと柔らかいリストで、広角に打てる打撃が一番の特徴。プレー全体にセンスあふれる選手で、闘志を前面に出しプレーする性格も魅力 【５位指名】 平良拳太郎（たいら・けんたろう） 投手・右投右打 １９９５年７月１２日生 １８歳 １８１ｃｍ ７０ｋｇ 北山高 ◎無名校ながら春の沖縄県大会を制覇した。柔らかく腕がしなるフォームから、最速１４４キロのストレートを投じ、スライダーはキレ味抜群。投手としての資質に恵まれ、将来性豊かな素材。「宮國２世」として期待 【育成１位指名】 青山誠（あおやま・まこと） 外野手・右投右打 １９９１年１１月１日生 ２１歳 １８５ｃｍ ８１ｋｇ 育英高―日本大 ◎走攻守において、まとまりのある外野手。しっかりとした身体をしていて、伸びシロが期待出来る選手 【育成２位指名】 長江翔太（ながえ・しょうた） 投手・右投左打 １９９１年１０月８日生 ２２歳 １９０ｃｍ ８８ｋｇ 金光大阪高―大阪経済大 ◎新人テストに合格。長身から角度ある直球と、落差のあるフォークを決め球に空振りがとれる 【育成３位指名】 北之園隆生（きたのその・りゅうせい） 内野手・右投左打 １９９５年４月１２日生 １８歳 １８０ｃｍ ８０ｋｇ 秀岳館高 ◎新人テストに合格。馬力があり、バットを振る力、打球の強さに目を引く