出身地・墨田区の体育館に王OB会長の顕彰コーナー完成

2010.3.28

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読売巨人軍OB会長でソフトバンク会長の王貞治さんの出身地、墨田区の区総合体育館に、王さんの幼少期から現役時代にかけてのゆかりの品を展示する顕彰コーナー「王貞治のふるさと墨田」が新設され28日、王さんも出席して除幕式が開かれました。  王さんは現・同区八広の出身で、区立業平小で野球をはじめ、中学時代は地元の少年野球チーム「厩四ケープハーツ」で、高校生に混ざって活躍するなど、同区は野球と出会った思い出の地。昨年12月には同区初の名誉区民にも選ばれ、体育館の新設に伴って、展示コーナーが設けられました。  場内には生家が営んでいた中華料理店「五十番」のどんぶりや中学の卒業アルバム、高校時代の制服など幼少期の思い出の品々のほか、現役時代に使った実物のファーストミットやバットなどを貴重な写真とともに展示。日本代表チームの監督を務めた、第1回ワールド・ベースボール・クラシック時のユニホームとスパイク、読売新聞の都内版で連載された「あの日の王少年」の紙面もパネル展示されています。  王さんは「小中学校時代に走り回っていた(体育館のある)錦糸公園にこんな立派なものを作っていただき、とてもうれしい。私の野球の基礎をつくってくれた墨田での体験は忘れられない大切なもの。将来を担う子どもたちが、私の若かりし頃の思い出にふれ、『何かに打ち込みたい』という気持ちになってくれたらうれしい。同じ時代を生きた人たちにも懐かしいなと思ってもらえたら」とあいさつ。「これからも野球を通して、地域の皆さん、世界の子どもたちとの交流に役立てたら、少しは恩返しができるかなと思う」と、今後も野球、スポーツの振興に尽力していくことを誓っていました。  顕彰コーナーは4月1日(木)に正式オープン。毎月第3月曜と年末年始を除く、午前10時~午後6時まで、無料で見学できます。所在地は墨田区錦糸4-15-1錦糸公園内(電話03・3623・7273)、JR錦糸町駅徒歩5分です。

現役時代のユニホームの前に立つ王さん。「私の時代は今と違って伸び縮みもしませんでしたよ」と笑います
生家「五十番」のどんぶりや幼少期のかすりの着物など貴重な展示物も
読売新聞の連載「あの日の王少年」の紙面もパネルで展示されています