ニカラグア派遣の女子チームが2戦連続の継投無安打完封勝ち~両国の友好発展に大きく貢献

2024.1.12

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女子野球

 球団創設90周年プロジェクトの一環でニカラグアに派遣されているジャイアンツ女子チームは現地時間1月9・10の両日、現地女子チームとの交流戦を行い、ともに継投によるノーヒットノーランで快勝しました。いずれの試合も、現地女子野球の試合では類を見ない観衆を集め、女子野球の普及につなげるだけでなく、日本とニカラグア両国の友好発展に大きく貢献しました。(写真上=2戦目の試合終了後に記念撮影で交流する両チーム)  初戦9日の会場はマサヤ市のロベルト・クレメンテ球場。ニカラグア野球連盟と同市が、この試合を球場改修後のこけら落としに設定する熱の入りようで、4,000人収容の球場にほぼ満席となる3,800人が観戦に詰めかけました。  試合は、ジャイアンツ女子が5回までに12点を挙げると、小野寺佳奈、沢田百華の両投手が2回ずつ、清水美佑投手が1回を無安打無失点に抑える好投で12対0(5回コールド)と継投ノーヒットノーランでの勝利を飾りました。  2戦目の10日の会場は首都・マナグア市のソベラニア球場。収容15,000人のナショナルスタジアムを満席にすることはできなかったものの、同球場の女子野球戦では異例とされる2,000人が来場しました。この日も初回に2点を入れ先制すると、2回は真砂寧々、田中美羽、長田朱也香、森崎杏、東ここあ選手らのタイムリーヒットで11点を奪い主導権を握りました。投げても連投の清水投手(2回)の後を受けて、沢田(1回)、森崎(1回)、小野寺(1回)の3投手が無失点で継投。3回表に唯一ヒット性の打球となった一、二塁間を抜ける打球もライトの田中選手が好守で右ゴロに仕留め、スコアは19対0(5回コールド)と連日の継投での無安打完封で2試合の交流戦を終えました。  ニカラグア野球連盟のネメシオ会長は試合後、「JICA(日本の国際協力機構)の野球隊員がニカラグアに女子リーグを作ったことがきっかけで、遠く日本のプロ野球チームがニカラグアを訪問してくれるまでに発展したことは感慨深い。ジャイアンツの創設90周年とJICAのニカラグアでの活動開始60周年の節目を祝福するとともに、我々に女子野球の可能性を見せてくれた2つの組織の連携に謝意を表する。両国野球の友好関係が今後さらに深まることを期待している」と感想を述べました。  派遣チームの監督を務めたジャイアンツ女子チームの佐藤弘祐コーチは、「派遣が決まってから、女子選手は野球の魅力を知ってもらおうと野球教室のプログラムを構成したり、自主的にスペイン語を勉強したりと、これまで知らなかった積極的な一面を見せてくれた。女子野球の世界的な普及に貢献したという思い以上に、人間的な成長に繋がる貴重な経験をさせていただき、感謝の気持ちが大きい。今後のチーム活動に活かすだけでなく、世界中に野球の友達を増やす取り組みを続けていきたい」と、90周年プロジェクト最初の活動を振り返りました。  6日に始まった派遣は11日の交流戦で終了し、チームは13日に帰国する予定です。

試合前、大観衆を前に中村・日本大使やJICAスタッフとともに記念撮影(9日)
試合後、観客の求めに応じてポーズする選手たち(9日)
クレメンテ球場の外には、入場を待つ観客が長蛇の列を作った(9日)