打球判断や下半身の動きが苦手な子どもたち

 11日は、エクアドルに来て「1番暑かった」と思える気温で、日本の夏と同じようにじめじめした暑さでした。土曜日で学校は休みなので、朝から午前と午後の2部に分かれて指導を行いました。

打撃フォームを教えました

 エクアドルではほとんどが硬式球、まれに軟式球を使って練習しているのですが、きょうはすべての練習で柔らかいティーボールを使用しました。  朝の練習は対象が7歳から9歳まででしたが、人数はまさかの5人(笑)。前日同様、キャッチボールを見た後、手転がしでボールの捕り方を教えました。体の正面で膝を曲げて捕る姿勢を教えましたが、グローブが閉じている子どもが多く、グローブを開くことから教えなければなりませんでした。

キャッチボールを指導

 続いてティーバッティングをしました。構えた状態からいきなりスイングしてバットがボールに当たらない子どもが多かったので、「ボールとバットの位置を合わせてから耳元まで引いて打とう」とアドバイス。すると、当たるようになりました。これはジャイアンツアカデミーで行っている指導方法で、幼児コースでは「合わせて、引いて、くるっ」の掛け声で練習しています。初めてバッティングをする子どもにとっては、バットを思い通りに操作をするのはとても難しいことのようです。  練習後には読売新聞社から支給されたジープのTシャツをプレゼントして写真撮影。その時が1番の笑顔だったような気がします…(笑)。

Tシャツのプレゼントを喜ぶ子どもたち

 午後からは11歳から18歳までの子どもたちを指導しました。予定では50人でしたが、実際に集まったのは22人。練習も30分遅れのスタート。人数の少なさは何とも思わなくなってきました。  キャッチボールでは前日同様に「くるっとスロー」を教えて、さらに上半身の使い方も指導。みんな最初から上手に投げられていました。ここまで4日間の印象では、子どもたちは上半身の使い方は上手ですが、下半身が苦手なようです。  最後に内野の守備とランナーに分かれてゲームノックをしました。ボールの捕り方と投げ方が前日より上達していて、子どもたちの吸収力に驚かされました。ただ、アウトカウントやランナーの判断が分からなかったようで、困惑した表情を見せる場面が多かったです。1プレーごとに説明しながらノックすると、少しずつですが理解してくれました。ランナーの打球判断は野球の一番難しいところですね。基本的な技術が身についてきたら、こういった実戦的な内容の練習を増やしていってほしいです。  12日はとうとう最終日。最後まで指導頑張ります!

練習の合間に子どもとボール遊び