選手紹介(2)安定感抜群の右腕、控えめな暴れん坊、チーム1の大砲の3選手

 今回は、選手紹介の第2弾として関弘太郎、川越大暉、入江諒太の3選手をご紹介します。

■関弘太郎選手(背番号8)

 関選手は、バランスの良いフォームと安定感のある投球が持ち味の右腕。ストライク先行で打者に向かっていき、手元で伸びる球で詰まらせます。野球で失点する場面の多くは四死球やエラーが絡みますが、関選手は四死球が少なく、流れを相手にもっていかせない投球が最大の魅力です。 また、今大会から選手の肩や肘の傷害リスクを軽減するため、投手は1日70球までというルールが適用されます。学童野球では既に導入されているルールですが、このルールがある以上、投手は無駄な球を減らし、少しでも長いイニングを投げることが重要になります。そういった意味でも関選手の制球力はチームにとって多大な戦力となるでしょう。

安定感が売りの右腕・関選手

■川越大暉選手(背番号31)

 川越選手は、攻守の柱としてチームを支えるプレーヤーです。上位打線では、出塁して相手をかき回したり、長打でチャンスを作ったりでき、クリーンアップを任された際は、各塁の走者をきれいに一掃します。普段は控えめで人と目を合わせることも苦手な川越選手ですが、打席に立つとギリギリまでボールを呼び込み、見逃したかと思ったら瞬発力のあるスイングで素晴らしい打球を放ちます。ホームランを打ってベンチに返ってきた際、スタッフと選手総出で出迎えますが、いつも控えめにハイタッチをしてはにかんでいます。  また、投手もこなし、チーム最速の120キロ近いボールを投げこむ姿はまさに日頃の姿とのギャップを感じます。大会でも大暴れして、川越選手が全力で喜んでいる姿を見たいですね。

練習試合で本塁打を放つ川越選手

■入江諒太選手(背番号55)

 入江選手は、チーム1の長打力で打線を牽引する選手です。17日に行われた宮前クラブ(川崎市宮前区の選抜チーム)戦では、4打数4安打4本塁打と脅威の打撃力でチームを沸かせました。また、23日のヤクルトジュニア戦でも第1打席で右中間へ本塁打を放ち、5打席連続本塁打という記録を打ち立てました。恵まれた体格から放たれる打球は、大会ルールの両翼70メートル、センター85メートルのフェンスをはるかに越え、「入江には狭い」と監督コーチをうならせるほどです。  入江選手に打撃で意識していることを聞くと、「常に右中間を意識しています」と回答。小学生でこれだけの打撃力があれば、「引っ張って遠くに飛ばしたい」という気持ちが出てもおかしくありませんが、入江選手にはそのような欲はありません。大振りせずに常に右中間を意識していることで、打球もセンター方向が多く、追い込まれても粘り強い打撃をすることができます。大会でも持ち前の打撃力でチームに先制点をもたらしてくれることを期待しています。

チーム1の長打力を誇る入江選手

次回以降も活動報告とジャイアンツジュニアの選手紹介をしていきます。 (ジャイアンツジュニアマネジャー・金子大志=読売巨人軍野球振興部)