小さい頃から硬式球に親しむ子どもたち

 みなさんこんにちは。ジャイアンツアカデミーの西村健太朗です。「世界の野球グローブ支援プロジェクト」に協力し、野球を教えるためエクアドルを訪問しました。

エクアドル野球連盟会長へ野球用具を寄贈

 エクアドルはスペイン語で、通貨は米ドルです。英語はおろかスペイン語も全然話せないので不安だらけです。僕のエクアドルに対するイメージは野球ではなくサッカーなので少しでも野球は楽しいと思ってもらえるように頑張ります。  ところが、いきなり出鼻を挫かれました。7日、同行していただける読売新聞東京本社広告局の安済卓也さんと成田空港で合流しましたが、乗る予定だった飛行機が機材トラブルでまさかの欠航になってしまったのです。  結局予定よりも3時間遅れでエクアドルに到着しましたが、空港で合流するはずだったエクアドル駐在のJICA企画調査員の菅谷茂之さんと会うことができず、ホテルに直行しました。

ボールの握り方を見せる西村コーチ

 翌日の8日は、エクアドル最大の都市・グアヤキルで子どもたちを指導しました。朝から、JICAの菅谷さん、高島駿輝コーチとミーティング。高島コーチは小学4年生の時に創設されたばかりのジャイアンツアカデミーで学び、大学卒業後は3か月間、アカデミーで研修を受けていた方。タイムスケジュールや練習のメニューなどを打ち合わせました。  また、指導に先立って野球用具贈呈セレモニーを行い、エクアドル野球連盟のホアン・キンタナ・アンドラーデ会長にグローブを手渡しました。とても喜んでいただけてうれしかったです。  グアヤキルには少年野球チームが8つあり、この日は各チーム所属の9歳から14歳までの子ども50人が集まりました。一番驚いたのは、エクアドルでは軟式球はほとんど使わず、小さい子どもでも硬式球で練習していること。大会はどの年代でも硬式球で行われるそうです。  野球連盟の方から「投げ方を良くしてほしい」と言う要望があったので、まずはボールの握り方を確認し、キャッチボール。「上半身の使い方」と「体重移動」の2つを教えましたが、上半身だけでボール投げる子どもが多く、「体重移動」には苦戦していました。

真剣に話を聞く子どもたち

 次の練習に移ろうとしたところで、1人の子どもから「実際に投げてほしい」と言われ、近い距離でマウンドから投球。興味を持って見ている子どもいましたが、そうでない子どもの方が多かったです。(笑)  最後にバッティング練習。ロングティーでは、ボールが少ない中で集中して良い打球を飛ばした子どもが何人もいました。  9日は15歳以上が対象ということで、さらに良い指導、良い練習ができるように心がけたいと思っています。  西村コーチのプロフィールはこちら