巨人女子が初出場初優勝~全日本女子硬式クラブ野球選手権
2023.8.15
女子野球
第18回全日本女子硬式クラブ野球選手権大会の準決勝と決勝が15日に大谷津球場(千葉県成田市)で行われ、読売ジャイアンツ女子チームが初出場初優勝を果たしました。準決勝で前回大会チャンピオンの阪神タイガースWomen(兵庫)に2対1の逆転勝利すると、決勝では埼玉西武ライオンズ・レディース(埼玉県)に投手戦の末1対0で勝利しました。
準決勝の先発は、12日のホーネッツ・レディース戦で完封勝利をあげた清水美佑投手でした。初回に死球と2つの安打で1点を失い、なおも二死一・二塁の場面で豪雨により試合が約3時間中断しました。不安定な立ち上がりでしたが中断明け後は無四球の投球でゲームを立て直し、味方の援護を待ちました。攻撃陣は、阪神・森投手に四回まで散発2安打、2つの盗塁死などで攻め手を欠きました。しかし、巨人は五回に反撃に転じ、一死から吉安清選手が二塁打で出塁すると、四球も絡み二死二・三塁の逆転のチャンスを作りました。ここで真砂寧々選手がライト前へ逆転の2点タイムリーを放ちワンチャンスをものにしました。1点のリードをもらった清水投手でしたが七回に一死三塁の同点のピンチを背負います。代打安藤選手のレフトフライで同点かと思われましたが、真砂選手の好送球で本塁タッチアウト。真砂選手の攻守に渡る大活躍で決勝に進出しました。
決勝の西武戦も最後まで目の離せない試合展開となりました。初回に金満梨々那選手の左中間タイムリーヒットで先制するも、その後は3度のチャンスをいかすことができずに緊迫した投手戦となりました。巨人先発の小野寺佳奈投手は、前回登板の完封の勢いそのままに走者を出しても粘り強い投球でアウトを積み重ねました。得点は許さないという気持ちがこもった投球を続け1点リードのまま最終回のマウンドに上がりました。しかし、七回表一死から山﨑選手に二塁打を浴びて一打同点のピンチを背負います。高田選手をレフトフライに打ち取ると最後は数田選手を空振り三振に取りゲームセット。マウンドに集まったメンバーたちとともに怪我でベンチに入れなかった島野愛友利、野呂萌々子両選手のユニホームもかざされ全員で喜びを分かち合いました。