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COLUMN
連載

カリブ便り2019

6連敗、最下位……2人の活躍に期待

 これ、何だと思いますか。

 70100011224
 33000015021

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きょうはチームのナイター練習です


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空は満月、キャッチボールをする高田投手と


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古川投手


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チームの巻き返しには、2人の力が必要だ!

 ぱっと見ると、電話番号っぽいですが、今週の火曜日に行われたマヤグエス対カグアスの、延長11回、5時間半を超える死闘のスコアです。表がカグアス、裏が我らマヤグエスなのですが、スタートダッシュで遠くまで行かれ、追い付きかけたら引き離され、追い越したのに追い付かれ、追い抜かれても追い付き、そしてまた離され、というデッドヒートの末、延長十一回、15対18という、野球ではあまり見かけない大味のスコアで負けました。マヤグエス、悪夢の6連敗、単独最下位転落、の瞬間でした。

 開幕時5人いた先発ローテ投手も、今やフルカワ、タカタ、スタウトの3枚しか残っておらず、この試合もブルペンデーで臨まざるを得ませんでした。常日ごろお伝えしているように、ウチのブルペンはとってももろく、点を取られ過ぎ。先の先発5枚の自責点合計が17点なのに対し、その他全投手の自責点を合計すると60点にもなるのです。サントゥルセの先発投手と救援投手の総自責点は、それぞれ35点、12点ですので、首位と最下位のブルペンの力の差は歴然としています。上記の試合は、そんなブルペン陣で挑んだブルペンデー、ロースコアになるはずもありませんでした。

 カグアス  701 000 112 24 18
 マヤグエス 330 000 150 21 15

 改めて見ると、一回表に7点を奪われているのに二回裏までに1点差に迫ったり、八回裏には2アウトから5点も挙げて逆転するなど、野手の粘りは素晴らしいものがありました。

 この試合、古川侑利投手も高田萌生投手もベンチで応援していただけなのですが、午前1時を回ってしまったゲームセット後に、激闘を間近に見た感想を2人に聞いてみました。

古川侑利投手
「この試合、やっぱりポイントは9回表のウチの抑えのセーブ失敗でしょう。もし自分があの状況でマウンドに登ったら、ストライクは取ってもらえない、野手も疲れていてミスも出る、ということで、三振しかない、というメンタルで臨んだと思います。彼もそうだったと思いますが、結果、打たれてしまい、不甲斐なさで自分に腹を立て悔しくて仕方ないはずです。これからチームとしてどうすれば良いのか。投手陣は無駄な四死球をなくすこと、そのためには、打てるもんなら打ってみろ、という強いメンタルを持ち続けること。野手陣は、打撃の調子は上がってきているので、カバーリングや連係プレーのミスをなくし、無駄な進塁を防ぐだけで、失点も減ってくると思います」

高田萌生投手
「ピッチャーとしては気持ちの良い試合ではありませんが、野手のあの頑張りを見たら、打たれたピッチャーも、次の試合では必ず自分は抑えてやる、という強い気持ちにつながると思います。投手の立場からすると、それしかないと思いますし、必ず勝てると思います」

 勝っている試合をリリーフがひっくり返されるという展開がここのところ多く、とは言え、野手や捕手にも守備のまずさはある訳で、気のせいであってほしいのですが、打撃陣と投手陣の間に溝のようなものが生まれそうなマイナスムードを感じます。いわゆるケミストリー(人と人との間の化学反応)の逆行バージョンです。今日は2連休の2日目、ナイター練習が組まれており、野手の打撃練習の球集めを投手が担う、ということで、同じ方向を向く仲間という意識の再確認もできます。

 そのナイター練習に、トーレス投手が自慢の長髪をバッサリと切り、クリスチャン・ロナウドばりの短髪になって現れました。彼はあの試合、2番手で登板、初回に満塁弾を浴びています。何かを変えようとする意気込みの表れでしょうか、そしてその意気込みは周りにも伝播するのでしょうか、トレードマークを自ら捨てた男のことを冷やかそうとする者は誰もいませんでした。

<Yuri Furukawa>
1勝2敗 5試合 防御率2.59 WHIP0.99
24.1回 被安打17 失点8 自責点7 四球7 三振19 被本塁打1

<Hosei Takata>
1勝1敗 5試合 防御率1.52 WHIP0.97
23.2回 被安打14 失点4 自責点4 四球9 死球1 三振17 被本塁打1

 2人とも勝ち星には恵まれていませんが、素晴らしい内容の投球が続いており、チームの巻き返しのキーマンになりそうです。

 プエルトリコの夜の空は、まだ夕暮れかと思ったら、スイッチを切ったように突然、黒になります。東の空、低いところ、雲間から満月の上半分が覗きました。幻想的な月の出です。明日はくだんの死闘を演じたカグアスがマヤグエスを再訪します。マヤグエスは今シーズン、カグアスと4度戦って一回も勝てていません。漆黒の闇に浮かぶ満月を、幸運の白星に強引に見立て、チームの連敗とカグアス戦連敗をストップするとしましょう。